夏から秋にかけて、日本列島に襲いかかる台風。
その過程で「台風が熱帯低気圧に」「温帯低気圧になった」ということを耳にします。
それぞれの違いが気になったので調べてみました。
同じように、違いが知りたい方の参考になれば嬉しいです。
台風と熱帯低気圧は風速が違うだけ
それではまず、台風と熱帯低気圧の違いを見ていきましょう。
台風と熱帯低気圧はほとんど似ており、大差がありません。
違いはただ一つ、風速だけ。
台風の方が熱帯低気圧よりも風速が大きいのです。
風速が17.2m/sを超えると台風と呼び、それ未満を熱帯低気圧と呼ぶのです。
温帯低気圧は構造がガラリと変わる
一方、「熱帯低気圧」「台風」と大きく異なるのが「温帯低気圧」。
台風が日本にやって来て北上していくと「明日には温帯低気圧に変わる見込みです」とアナウンサーが伝えるのを何度も聞いたことがあります。
台風ではなくなる、という報道を聞くと「良かった」となんとなく安心するものです。
しかし「温帯低気圧」って具体的にどのようなものか質問されても答えることができません。
そこで調べたところ、中心の空気の温度が違うことがわかりました。
熱帯低気圧や台風は、その中心の空気が暖かいのです。
しかし温帯低気圧になると、中心の空気に冷たい空気も入っているのだとか。
また、温帯低気圧は前線も伴っているとのこと。
低気圧は大きく分けて3種類
低気圧は大きく分けて「寒冷低気圧」「温帯低気圧」「熱帯低気圧」の3つに分けられます。
普通「低気圧」という時、「温帯低気圧」のことを指すのだそう。
そう、台風が北上して変わったあの「温帯低気圧」のことなのです。
そして、「寒冷低気圧」は周りより温度が低い寒気でできた低気圧のことを指します。